「どのメーカー・機種か」で価格が大きく変わる理由
カメラの買取価格には、コンディションや付属品の有無などさまざまな要素が影響しますが、実は、最も大きな要素のひとつが「メーカーとモデル」です。同じ年式や同じランクの機種であっても、メーカーやシリーズによって数千円、時には数万円の差がつくことも。これは中古市場での人気や信頼性、流通数、さらにはファン層の広さなどが影響しているからです。ここでは、買取価格が高くなりやすい人気メーカーとモデルの傾向を3つのポイントからご紹介します。
買取価格が安定しているのは「Canon」「Nikon」「SONY」
まず定番として安定した人気を誇るのが、Canon(キヤノン)、Nikon(ニコン)、SONY(ソニー)の3大メーカーです。特にCanonとNikonは一眼レフカメラの王道ブランドとして長年の実績があり、古いモデルでも一定の需要があります。また、近年はSONYのミラーレス機が高く評価されており、αシリーズなどは中古市場でも高値が付きやすいです。いずれもファンが多く、買い替え需要が常にあるため、他メーカーに比べて査定額が落ちにくいのが特徴です。
ミラーレス・ハイエンド・最新モデルは高値がつきやすい
モデル別に見ると、近年は一眼レフよりもミラーレスカメラが人気を集めています。特にフルサイズミラーレス機や、APS-Cでも上位機種(Canon EOS Rシリーズ、SONY α7シリーズなど)は高額買取の傾向があります。また、最新モデルや上位機種は中古市場でも「新しいうちに安く買いたい」という需要が強く、査定額も高めに設定されやすいです。逆にエントリーモデルやコンパクトデジカメは、新品との価格差が小さいため、買取額も低くなる傾向にあります。
フィルムカメラやライカは例外的に高騰することも
一方で、Leica(ライカ)をはじめとする高級ブランドや、今では生産終了となったフィルムカメラの一部には“例外的な価値”がつくことがあります。特にコレクターズアイテムとして評価されるようなモデルは、状態が良ければ驚くほど高値になることも。また、FUJIFILMのXシリーズのように「ブランド支持層が根強いモデル」も人気が落ちにくく、安定した買取価格を維持しています。こうした“知る人ぞ知る高値モデル”を把握しておくことも、損をしないための大切な視点です。
自分のカメラの「市場価値」を把握することが第一歩
メーカーやモデルによって、買取相場に明確な差があることを知っておくだけでも、査定結果に対する納得感が大きく変わります。まずは自分が所有しているカメラの型番・シリーズを調べ、それがどのような評価を受けているかを確認してみましょう。中古カメラの市場は日々動いていますが、人気のブランドや機種には一定の価値があるものです。しっかりと情報を集めたうえで買取に出せば、より満足のいく取引につながるはずです。