“セットで売るか、バラで売るか”は意外と重要な分かれ道
カメラを手放すとき、本体とレンズを「一緒に売るべきか」「別々に売ったほうがいいのか」で迷った経験はありませんか?
実はこの選択によって、買取金額が数千円単位で変わることも珍しくありません。「セットの方がまとまりがよさそう」「バラ売りの方が個別評価されそう」など、どちらにも一理あるため、状況によって最適解は異なります。
そこで今回は、カメラとレンズを手放すときに知っておきたい“セット売りとバラ売りの違い”を解説します。
エントリー機×キットレンズは“セット売り”の方が有利
初心者向けのエントリーモデルや、キットレンズ付きのカメラであれば「セット売り」の方が評価されやすい傾向にあります。たとえば、CanonやNikonのEOS Kissシリーズ、SONYのα5000シリーズなどは、ボディ単体よりも「標準レンズ付き」のほうが中古市場で売れやすく、業者側も高値をつけやすいのです。
とくに「これから写真を始めたい」という層がターゲットになるため、セットで完結する商品は魅力的。わざわざ別売りでレンズを探さなくて済む利便性も、買取価格に反映されやすいポイントです。
中〜上級者向けの本格機は“バラ売り”で評価が分かれる
一方で、上級者向けモデルやレンズ資産を複数持っている方の場合、バラ売りを検討した方がよいこともあります。たとえば「フルサイズボディ×高性能単焦点レンズ」の組み合わせは、それぞれに高い個別価値があるため、セットにしてしまうと“ひとまとめ価格”でやや割安になることがあります。
また、レンズだけを探しているユーザーも多く、人気の単焦点やズームレンズは単体での需要が高め。ボディと一緒に査定されるよりも、独立した評価を受けた方が結果的にトータル金額が高くなるケースもあります。
セット査定か個別査定か、事前に業者に確認するのも手
買取業者によっては、「セット査定」「個別査定」どちらでも柔軟に対応してくれる場合があります。たとえば、申し込みフォームに「セットで売る予定ですが、個別評価も希望します」と書き添えておくことで、両方の金額を提示してくれる業者も。
また、事前に「この2点を別々に売ったらどうなりますか?」と相談するのも有効です。業者側も中古市場での販売戦略を考慮したうえで、最適な査定方法を提案してくれるはずです。
売り方を選ぶだけで、数万円の差がつくことも
カメラとレンズを手放す際の“売り方”は、査定額にダイレクトに影響します。「セットで出せば早く売れるけど、少し安い」「バラ売りなら高くなるが、手間がかかる」など、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った選択をしましょう。
特に、売り急いでいない場合は個別査定を試してみる価値があります。ちょっとした工夫が、後悔のない買取につながりますよ。